ワインの産地として有名なフランス南西部の街、BORDEAUX(ボルドー)の語学学校に通っていた時、地元のフランス人宅に3か月ほどホームステイをしました。そのホームステイ先のマダムがつくる料理が本当においしくて毎日食事が楽しみでした。特に、tomates farcies(トマトファルシ)というトマトの肉詰めが本当においしくて「今日も食べたいな」とよくリクエストしてました。
そのおいしい食事のお返しと言うわけではないのですが、お宅でカレーライスを作ったことがあります。もっと和食っぽい料理の方が良かったかもしれませんが、それほど料理が得意ではないのでカレーライスにしました。
その後も何度か海外の友人にカレーライスを作りました。いつも好評というわけではないのですが、時折びっくりするほど大好評の時があります。鉄板レシピではないかもしれませんが、ホームステイ先や海外のご友人宅で手料理に困った時、カレーライスも選択肢の1つにしてみてはいかがでしょう?
海外で初めて作ったカレーライス
ボルドーの時は日本から持って行った市販のルーで普通のカレーライスを作りました。ただ、日本ではいつも自宅の同じ鍋を使い、材料や水の量などは勘と目分量で作っていたのでホームステイ先でお借りした鍋では目分量や勘がうまく働かず大失敗のカレーになってしまいました。さらさらとしたとても薄味のカレーで、炊飯器ではなく普通の鍋で炊いた白米は水分たっぷりのおかゆみたいなご飯という有様でした。とっさにレシピを変えて他の料理を作れるほど器用ではないので「ごめん、失敗しちゃった」と言い訳をしながらテーブルに出しました。
当然といいますか・・反応は今一つでした。ところが、ホームステイ先のご主人とマダムの妹さんの2人だけは「おいしい、おいしい」と言っておかわりまでしてくれました。私でも1皿でやめてしまったのに、ご主人は3皿もおかわりしてくれました。何がよかったのか?その時はききそびれてしまいました。
料理が得意なスペインの友人
フランスに住んでいた時にルームシェアをしていたスペインの友人に作った時は非常に好評でした。この頃は、普段から材料等の分量に気をつかっていたのでどこでも普通のカレーライスが作れるようになっていました。また、鍋でお米を炊くことにも慣れ、回数をこなせば鍋でお米を炊くことも意外に難しくないことがわかりました。
ちなみにこの友人は料理が得意で特にトルティーヤは日本ならお店で出せるレベルの腕前です。当然、舌も肥えてると思うのですがなぜか私の普通のカレーライスが好評でした。今でもその友人を訪ねるといつも材料が用意してあってカレーライス作ってくれとリクエストされるほどです。じゃがいもを「そんなにいれるの?」っていうぐらい使うのが好きなスペインの友人です。
市販のルーもフランスで調達
カレーのルーは日本から持って行くのが無難ですが、フランスの地方でも中規模の街ならアジア食材の店が1軒や2軒ありそこで購入できることが多いので現地調達もさほど難しくないと思います。野菜や肉は当然どこでも手に入ります。
なお、タイ米のようなさらっとしたお米より、スペインやイタリア産のお米の方が日本のお米に近い感じがするのでお勧めです。さらっとしたタイ米もイタリア、スペイン米も普通のスーパーで購入可能です。
困ったときにカレーライス作るのもあり?
私のカレーライスはいつでも大好評とはいきませんが大好評なこともあるので、もっと凝ったレシピで創造的なカレーライスならよりどこでも受けるのではないかと勝手に思っています。とはいえ、私のレベルでもホームラン級の評価を受けることがあるので、ホームステイ先や友人宅で一度カレーライスを作ってみるのもいいかもしれません。